プレゼントをテーマにした有名な短編小説に、オー・ヘンリーの「賢者の贈物」があります。ここではこの物語を紹介します。
ジェイムズ・ディリンガム・ヤング夫妻は貧乏でした。明日はクリスマスだというのに、お互いのプレゼントを買う金さえありませんでした。 そこで妻のデラは、自分の美しい長い髪を20ドルで売り、その金で、夫ジムご自慢の金時計に付けるプラチナの時計鎖を、夫へのクリスマスプレゼントとして買いました。
家に帰ってジムを待っていると、しばらくして帰ってきたジムは、デラの髪を見て呆然とします。そしてようやく、彼女へのクリスマスプレゼントをテーブルにほうり投げます。デラがそれを開けると、中にはデラがずっと欲しがっていた鼈甲の櫛のセットが入っていました。
デラは泣きますが、やっとの思いで立ち直り、自分が買ったプレゼント、時計鎖をジムに渡します。しかし、それを見てジムはこう言いました。「プレゼントはもうしまっておこう。時計は櫛を買うために売ってしまったんだ。」
――一見無駄になってしまったかに見える二人のプレゼント。しかし実はそれらが、お互いにとって最も喜ばしいプレゼントだったと言えるのかもしれません。オー・ヘンリー傑作中の傑作です。
オー・ヘンリー「賢者の贈物」
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